ひむかいブログ

漫画やアニメ、ツクール関連でなんかぼやいています

僕の名前は「少年A」 第12話 感想

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いきなり核心をつく推測をする怪しい人

 

わたモテを見たついでと言ってはなんですが、

いい加減こっちも見ないとなぁ・・・ということで

ようやっと12話拝見しました。

 

いや・・・今回の結衣のサムネでなんか見る気を削がれてたンスよ。。

また例の件から必死にとぼけようと 目をそむけようとしている

シーンを見せつけられるのかと思うと、正直億劫になってきて・・・

 

いやレイプの被害者だから心境を察してあげないといけない

というのは分かるんだけど、こうも何度も何度もやられると

だんだんと可哀想とか察してあげないと

とかいう労わりの気持ちが薄れていくというか、

その代わりにモヤモヤとした黒い感情が出てきてしまって

ちょっとした自己嫌悪に陥るというか・・・

 

正直このトラウマを何度も改めて強調されるよりも、

なんで男にトラウマ持ってるにも関わらず

新しく出会った男を好きになって笑っていられるのかという所を・・・

いやちょっと語弊がありますな。。

要するにあの先輩のどの部分が好きになったのかという

きっかけ的な回想シーン辺りがほしかったです。。

 

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先輩と会話するだけでここまでニパッと笑顔になれるって事は、

 

貴志君への罪悪感よりも重くのしかかっているトラウマを

払拭するくらいの魅力が彼にあったんだろうけど、

彼のどの部分にそこまでの魅力を感じたのかという

共感できるエピソードは未だに語られず、どうもスッキリしないとです。。

自分的に結構気になるところなんですけどねぇ、ここは・・・

 

てか、結衣が眺めていた絵画の下にあった

『杉田真治』というのが彼の名前なんでしょうか・・?

という事は、登場人物の誰との繋がりもないって事になるのかな。

 

・・・で、その後貴志君から電話があって

最初は先輩と談笑中だからと邪険に突っぱねようとするも

前日の電話の嘘を追及された事で我に返り、

再び貴志君に対する罪悪感に圧し潰されそうになる結衣。

なんかもうここまでくると最早結衣に同情する気になれないのが

率直な感想なんですが、ここはぐっと堪えて話の続きを・・・

 

そんな切羽詰まった結衣を見て、

なんの事情も知らない先輩は、結衣を落ち着かせようと

優しく抱きしめて声をかけるのですが、

もちろんそんな事をされたら、

トラウマで男恐怖症になってる結衣はさらにパニックになり、

「いやあぁぁぁ!!」と先輩を突き放して

涙を流してその場から立ち去られ、何も知らない先輩大ショック・・・

真実を無駄にひた隠しにする愚かな主人公・貴志と結衣により、

こうしてまた一人、傷つく人間が増えるのでした。。

まぁ今回はケンちゃんやお母さんに比べたら

まだマシともいえるかもしれないけど・・・

 

うん・・・ ・・・てか、またこの展開かぁ。。

まぁ、どうせこういう展開があるというのは分かっていたけど、

こういう悪い予想に関してはなんの狂いもなく当たってしまうというのが、

どうにも腹ただしいこと限りなし。

ただ、この件が先輩の事を諦められるきっかけになれば

結衣自身は強姦の事実を伏せる理由の一つはなくなるわけで、

この点に関しては事態は少しだけ好転したと考えられなくもないかも。

 

んで場面は変わって貴志と結衣の対面。

最初は普通を装って、結衣に先輩との関係を確認する貴志君でしたが、

先輩の事が好き(だった?)だという返事が返ってきて、

流石に耐えきれなくなり、つい結衣を責めるような、羨むような

そんな本音をぶちまけます。

 

・・・いや、いいんですよ。これに関しては自分的には

貴志君を責めるような事はできません。

だってこっちは自分や周りの親しい人間の人生を犠牲にして

苦しめてまでして、彼女をかばったというのに

そのかばわれてる本人はそれを全く知らずに

別の好きな人と楽しそうに談笑してたんだから、

その光景を目の当たりにすればそういう感情が

沸々と湧き上がってしまうのは仕方ないと思います。

『君が幸せなら僕達はどうなろうとも構わない』

なんてぐう聖な自己犠牲精神なんて普通は持てないでしょうし。。

 

むしろここで結衣に全てをぶちまけた方がよかったのかもしれませんが、

残念な事に、すんでのところで思いとどまってしまいます・・・

もう少しで、本当は結衣が手を下したという事実を打ち明ける事が

出来たところだったんですが、変なところで自制心を取り戻してしまい、

結局はなんの進展のないまま、

この悪い方向にしか進まない現状を維持するという

愚かで全く意味のない茶番を続けるようです。。

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・ああもう!!

もう本当にどうしようもない二人だあぁぁぁ!!

何が「ゆっくりでいい」だぁぁ!!

何がゆっくりなんだぁぁ!!

なんかもう、この二人が何をしたいのか分からない。。

この部分はもうどう突っ込めばいいものやらで何も言えないのですが、

その中でちょっと気になった細かい点・・・

 

・・・貴志君の泣くタイミングが、なんかおかしい気がする。

作中では一旦落ち着いて結衣を励ます?ところで泣いているんですが、

貴志くんの心情をリアルに考えてみれば、

その前の知りたくない事実を聞かされて、

つい感情が高ぶって結衣を責めてしまうシーンの方が

辛くて涙もわんわん出てきそうな気がするんですけど・・・

 

自分的には普通なら感情が異常に高ぶったところで

その感情を抑制させるためにこう、身体的な機能が働いて涙が出て、

それによって落ち着くものだとぞこぞの知識で学んだのですが、

この貴志君はその逆・・・

うおおと感情が高ぶって、留まって、落ち着いて、

落ち着いたところで涙という流れになってるんですが・・・

なんか自分的にこの流れに違和感を感じたのでした。

 

うーん・・・我ながらすごくせこい事だとは思っています。。

でもやっぱり・・・

演出的に考えても感情が高まって結衣に当たるところで泣いて、

その後で夕日をバックに泣きはらした顔で結衣に微笑んで

励ましの言葉をかけるという流れの方がよかったなぁと・・・

 

・・・って、いかん。

これではまるで、作品に対する愛を通り越して

制作側スタッフにあれやこれやと自己中心な指摘や要望を

繰り出す末期信者と変わらないではないですか。

ちょっと自重・・・深呼吸・・・

 

ってわけで今回の話は終わりかと思いきや、

最後にこの記事冒頭の画像にある

初出のマスコミのおじさんたちが、

レイプ事実を通り越していきなり核心をつく

真犯人の存在に目をつけてきています。。

あのネットのなりすましにも即座に気づいているようで、

ここにきていきなり有能な人出現です。

 

ただねぇ・・・ どうなんでしょうねぇ・・・

事実が明らかになるなら、

出来れば結衣の口から先に明らかになった方がよかったんだけど、

マスコミ側からとなると、ヘタしたら書き様によっては

今度は結衣が叩かれる展開になるんじゃないかと危惧したりしています。

 

今回でせっかく結衣がレイプの事実を公表する気になったっぽいのに、

貴志がそれを止めてしまい、自ら好転のチャンスをふいにしてしまったのが

悔やまれます・・・

てか貴志もなんでそこで止めたんでしょうねぇ。

レイプの事実を明らかにしても、

結衣真犯人に結びつく事はないはずなんですけどね。。

むしろ結衣に罪悪感を押し付ける事になり、

返って彼女を苦しめる事になるというところまで

気が回らなかったのか・・・

しかもレイプの事を打ち明ければ情状酌量の余地も生まれて

自分を含めて家族やケンちゃんの風当たりも

もしかしたら収まるかもしれないのに・・・

そして結衣にとってもトラウマを払拭できるきっかけに

なって、貴志自身は殺人犯の罪を被ったままだけど、

他は今よりも間違いなく事態は好転するはずだと思ったんですけど。。

結衣が認識しているシナリオでいっても

貴志の思い通りの結果にはなると思うんですけど、

その当の貴志君は一体どんな理由でそれを拒んでいるのやら・・・

今の現状であの教師の強姦行為を伏せる理由が分からない。

 

そういえば事の発端であるレイプ魔教師のときも、

自分が殺した事にしても13才の未成年で

少年法で罪には問われないから、2~3年ですぐに元の鞘に収まると

実に浅はかな考えで結衣の身代わりになった辺り、

こういう事に関しては、こう言っちゃなんですが、

彼は馬鹿なのかもしれません。。

 

・・・でも考えようによっては

単に結衣の言い方が悪かったのかもしれない。。

「貴志君が望むなら公表してもいい」で、

貴志にその判断をゆだねるような言い方だったから

変にプライド的な心理が働いて、つい拒否ったのかも・・・と考えてみたり。

 

というわけで、今回の感想はここまでにします。

なんだかんだとモヤモヤさせられたりもしますけど、

考察のしがいのある作品だとも思います。

 

いろいろと事情が複雑に絡み合ってて、

最早結衣の記憶が戻って真犯人結衣の事実を打ち明けても

それでも事態はそう簡単には解決しないような気がしますが、

果たしてこの先どうなりますことやら・・・