ひむかいブログ

漫画やアニメ、ツクール関連でなんかぼやいています

回復術士のやり直し 1~14話 初感想

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いろいろと問題な問題作&一年以上前の新連載

web-ace.jp

『僕の名前は少年A』が終わっちゃって、

なんだかんだでちょっと寂しくなったんで

今度はこの『回復術士のやり直し』の感想をやろうかなと・・・

ただ、こっちもこっちで少年Aと同等の、人を選ぶ問題作であります。

内容はといいますと・・・

 

簡単にいうと今アニメやっている『盾の勇者の成り上がり』や

同じなろう系の『二度目の勇者は復讐の道を笑い歩む』みたいな

復讐系のやつです。

 

この復讐系のなろう作品って、何故かは分かりませんが、

・王女が悪で復讐の一番のターゲット、ラスボス的存在

・ヒロインが奴隷の亜人などの人外娘

 

この二つの要素は必ず入っているのがセオリーっぽいです(^^;

今回チョイスしているこの作品も例外なく当てはまっています。

んでそれ以外のこの作品の特徴はといいますと・・・

 

まずこの漫画、性器や乳首描写こそないけれど

行為自体はモロにがっつり描写してるので、一応エロ注意です。

しかも『主人公の精液を体内に取り入れるとレベル上限があがる』という

完全にエロゲーの都合のいい超具体的なエロ設定のせいで

仲間になるヒロインの獣娘とは毎日のように、

そして他の女仲間ともローテーションくんでとっかえひっかえ

性行為しまくっている、ガッツリなエロハーレム展開が入っています。

でも個人的には話の展開の方が気になるので

エッチシーンが出る度、逆に鬱陶しく感じるのでありました。

あと普通に残酷表現もあります故。。

なので結構人を選ぶ作品で、評価も賛否病論に分かれてるけど

前の『僕の名前は少年A』同等、話題性はあるんじゃないかなと思ってます。

 

あと主人公の回復術士『ケヤル』が

全く好感も共感も持てない胸糞なゲス野郎なので

そこらへんも結構人を選んでしまう要因かも。

 

でも、その辺もキャラの個性だと割り切ってみると

この先この主人公はどうなるんだろうと、結構惹きこまれるものがあったので、

なんだかんだ楽しみに拝聴している次第であります。

まぁあくまで漫画版の話ですが・・・

 

一応web版もあって、

こちらは漫画や文庫版よりかなり話が進んでいるけど、

正直行き当たりばったりで話を進めているような感じで

キャラ設定とかが二転三転したりして

ちょっとわけわかんない事になっているので、

こっちはあんまりお薦めしないです。

ちなみに文庫版は見てないのでなんとも・・・

でも大体はweb版と同じっぽいです。。

 

ってわけでこの記事では漫画版をメインに

感想をかいていこうと思います。

ちなみにその漫画版、太っ腹にも正式に堂々と全話公開してるので、

この記事読んでちょっと興味出たっていう人は

試しにこの感想記事の冒頭のリンクから読んでみるのもいいかも。。

 

まず始めに真面目に

ガッツリこの漫画の説明をしますと・・・

 

・・・・・・・

 

今の現代世界とは違う異世界のとある平凡で質素な村に

主人公の『ケヤル』少年が住んでいました。

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主人公ケアル…もといケヤル

彼が14才を迎えたある日、『癒の勇者』の力に目覚め、

その直後、村に『術の勇者』であるジオラル王国のフレア王女が訪れます。

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全ての元凶フレア王女

そして「私達勇者の力で共に魔族から世界を救いましょう」

みたいな感じに仲間に誘われ、旅に出る事になります。

うん、ここまではまだまごうことなきテンプレ展開。。

 

んで、このときはまだ主人公のケヤルは

「世界を救ってみんなを幸せにするんだ」という正当な気概を持つ

純粋で甘っちょろい無垢な少年で、

フレア王女もまた、優雅で美しい外見に加えて

心優しく民に好かれているという、まさに聖女のようなお姫さまでした。

 

・・・ですが、実はそのフレア王女には、内面真っ黒でドSな裏の顔がありました。

後にケヤルのクラスが『回復術士』だと判明したとき、

それはフレア王女が望んでいたクラスではなく、

彼女にとってケヤルは期待外れだったのに加え、

試しに重症で引退を余儀なくされた元最強の女剣士に

ケヤルの回復魔法『ヒール』をかけさせたところ

女剣士の傷は完全に癒え、女剣士さんからはめっちゃ感謝されたものの

リスクがあったのか当のケヤルはヒールの副作用で急に悶え苦しみ、気絶。

ケヤルはそのときの苦しみがトラウマになり、

もうヒールを使うのはいやだと拒絶するようになった事がきっかけで

フレア王女は完全にケヤルを見限りました。まあフレア王女からみたら、

oO(回復役のくせに回復魔法拒否とかないわぁ・・・)

って感じだったのでしょう。

 

そこからは露骨にフレア王女の黒い一面が顔を出してきます。

一報のケヤルは、当初はヒールを拒絶したものの、

このままでは自分は本当に役立たずだと自分を奮い起こして、

改めて自分の使命と向き合おうと心の中で決心した矢先に

ケヤルを見限ったフレア王女によって薬で理性を失わされ、

ドSの本性で、ただ従順に命令に従う忠犬奴隷として調教され、

ただヒールを使わせて傷ついた王国の戦士たちを回復させるだけの

存在として利用されるようになります。

 

そしてそのうち、この記事の冒頭でも説明した精液設定にも目を付けられ、

 国の戦力の底上げを目的に、王国の兵士や護衛メイドからも

日々性的な虐待を受ける羽目にもなり、身も心もボロボロの廃人になり・・・

 

んで、そんな地獄のような日々が2~3年続いたある日、

なんだかんだで最強の回復能力を持っている事で

魔王討伐の最強パーティに参加させられる事になり

 

『術の勇者』であるフレア王女を筆頭に、

彼女のパーティ仲間である

『砲の勇者』のブレットと『剣の勇者』のブレイドと共に

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左から『剣の勇者ブレイド(サイコレズ)』と『砲の勇者ブレット(サイコホモ)』

魔王に戦いを挑むわけでありますが・・・

 

この三人、揃いもそろって頭にクレイジーのつく

「どS」「サイコレズ」「サイコホモ」のクレイジー勇者三人衆であり、

この旅の合間にも彼女らによる無慈悲な虐待がケヤルを襲います。

 

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フレア王女には犬のように扱われ(口移しならぬ〇〇コ移し? 正直羨まry)

 

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そんな光景に嫉妬したサイコレズさんに死ぬ寸前まで虐待され

 

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サイコホモの砲の勇者ブレットに容赦なく掘られる・・・

こんな感じで道中もケヤルへの虐待は

容赦なく続いていました。

でもこんな人達でも一応最強のパーティらしい。

ケヤルの状況をよそに旅は順調に進み、魔王と対面。。

 

・・・が、いざ本番の魔王戦になると、

予想以上に強かった魔王に追い詰められ、

まず砲の勇者のホモさんは魔王の初撃であっさり死に、

後を追うように剣の勇者のレズさんも、魔王が召還した眷属にコロされ、

そしてフレア王女も満身創痍の大ピンチに。。。

 

そんで、残った回復奴隷のケヤルに「早く回復しろ」と

命令するわけですが、その命令をここにきて初めて無視。

実は薬を投与され続けているうちに

途中から薬物耐性を得て自我を取り戻しており、それからは

この日の為にずっと虐待に耐え、憎しみを募らせながら

廃人を演じていたのです。

そしてここぞとばかりに動き出すケヤル。

今までされてきた屈辱的な仕打ちに対する恨みつらみを本人達に吐いて

倒れている内面醜悪な勇者達を嘲笑い、単身魔王に立ち向かいます。

 

そんなケヤルに勇者達は驚き、

回復術士一人で魔王に勝てるわけないだろバカか、と

勇者達につっこまれるわけですが、ここにきて

実は彼の『ヒール』には数々のチート能力があった事が発覚します。

 

通常のヒールは、あくまで自然に治る範囲の傷で

魔力を消費して対象の治癒細胞を活性化させて傷を癒すわけですが、

『癒の勇者』であるケヤルのヒールは、根本的に性能が違い、

分子原子レベルで身体を創造、修正、変化させて修復するタイプと、

時間回帰で対象の時間を巻き戻して修復するタイプの

二種類とも神の領域といえるチート能力を持っています。

これを利用して回復だけでなく、別人に変装したり変装させたり

あの一方通行の人みたいに対象の体内の内臓やら血管やらをいじって

相手を即死させるなんてえげつない事もできます。

 

それだけでもズルっこいのに、さらに回復とは全然関係なさそうに見える

対象の記憶操作能力や、記憶を覗いて経験やスキルを八割方コピーする

ラーニング能力まで持っていて、

これで対象の記憶を消して、全く違う人格を植え付け、

姿も変えて別人として生まれ変わらせるという神様の真似事までできるわけです。

また、歴戦の勇士達をヒールしていけば、それだけで

記憶を覗いて彼らの技能や経験をコピーしてお手軽に強くなれたりと・・・

これを利用して、今まで数々の傷ついた戦士達をヒールさせられつつも、

密かに彼らの技能やらをコピーし、強さを高めていたわけです。

 

・・・うん、ヒール1つにいろいろと盛り過ぎやろ(^^;

でもこんな多彩な効果を使いこなせるようになるまで

彼はそうとう努力したらしいですよ。

そんでもって、ケヤル自身も能力を使いこなす機転のよさと

用心深さも兼ね備えてて、もはや無敵といってもいいんじゃないかな。

 

そんなわけで、フレア王女一行を窮地に追い詰めた魔王も

ケヤル一人によって倒され、魔王の体内から

なんかごっつい効果のあるアイテム『賢者の石』を手に入れます。

魔王から手に入れたのになんで『賢者』?

魔王の石とか魔王石とかいう名前じゃないの?

というツッコミはこの際おいといて・・・

 

いや、それ以前にそれもそれでちょっと

安直すぎるネーミングな気がするんでやっぱりなしの方向で。。

 

まあとにかく、その賢者の石とやらは、簡単にいうと

魔法効果をめっちゃ大幅に上げる効果を持っているらしく、

これを使えば禁呪も可能というわけで、

フレア王女もこれが魔王討伐の真の目的だったらしく、

これを使って世界征服的なものを企んでいた、

もしくは国王に命令されたっぽいです。

 

ですがそれもケヤルの手に渡り、その賢者の石を使って

ただでさえチート性能であるヒールをさらに向上させ、

ヒール対象を人ではなく、世界そのものに時間遡行のヒールをかけて、

元凶であるフレア王女に会う前までタイムスリップで戻り、

彼女に復讐するためにそこからやり直すと・・・はいここでタイトル回収。

 

とまあ、こんな感じで彼の復讐の物語は始まるわけであります。

・・・すいません、さすがにここにくるまで長すぎました。

ここからの話のあらすじは、ざっくりいこうと思います。。

 

てなわけで、ここからはレベルは1なれど

攻略みながらニューゲームな状態で

二週目の癒の勇者の復讐物語が始まります。

 

まずは一週目では分からなかった序盤の森の

星の精霊イベントをこなし『翡翠眼』という新たな力を得て

オッドアイ中二病少年になり・・・もとい、さらにチートキャラとなり、

さらに歴戦の猛者たちの強さをコピーして強くなるために

あえて一週目と同じような、強制的にヒールさせられる過酷な状況を受け入れ

そして隙をみて脱出してフレア王女に復讐します

 

ちなみに漫画では彼女の指を折って回復させ、

一発蹴りを入れてから強姦したのち、

彼女の姿形を変えて記憶を消し、自分に従順な人格に上書きして

『フレイア』という別の人間にして復讐達成。

・・・という流れでしたが、これでも結構省略されており、

web原作版では指を折る際に爪もはがしつつ、

全部の指を折ってヒールして~を5周くらいやった後、

瀕死になるまで殴る蹴るの暴行~ヒール、の繰り返しを30分行い、

とどめに激しく強姦して完全に心が折れて廃人になったところで

『フレイア』に変える・・・と、さらに酷い復讐内容になってます。

 

そして復讐をやり遂げたところで、ものすごい快感を覚え

これをきっかけに復讐を娯楽として楽しむ歪んだ一面が生まれてしまい、

元のフレア王女やその王族や取り巻き達と同じように

ケヤルも立派なサイコパスになってしまった瞬間でもあります。

 

漫画よりも話が進んでいるweb原作の話になってしまいますが、

話が進むにつれて徐々に『復讐』に依存するようになってしまい、

目的を達成して、一旦は平和な世界になって望み通りの幸せを手に入れても

復讐する機会がなくなった事でストレスが溜まるようになってしまい、

復讐する理由をわざわざ自分であれこれ模索して作り上げるという、

最悪なマッチポンプを行い、復讐を楽しもうという

完全に悪役そのものな人間になっています。

まずこれが主人公ケヤルの事をあんまり好きになれない理由のひとつ。

 

んで話は戻って『フレイア』に変えたあと、

新しく生まれ変わった『術の勇者』の彼女を

利用するだけ利用するという目的で仲間にし、

さらに仲間を増やすため、ここにきてようやく

復讐もののテンプレである亜人娘のヒロイン『セツナ』が出てきます。

 

・・・が、正直ヒロインといっていいものだらうか?

ここにくるまでが長かった上に、フレア王女の方が目立ってて

最初に仲間にしたのも元フレア王女で、

今は従順ないい子に記憶を上書きされた『フレイア』なので、

なんか印象的にはこのフレイアの方がヒロインっぽく見える

錯覚に陥るのでありました。

 

一応ケヤルにとっては、セツナを一番に気に入ってて

毎日のエッチ行為も、特別贔屓にしているっぽい描写はあるのですが、

漫画版・web版共に、ヒロインとしてはちょっと地味な印象があります。

まあ、これに関しては別に格段気になる事でもないんですけどね。

 

んで仲間を増やして戦力を蓄えたところで

次の復讐ターゲット『剣の勇者ブレイド』『砲の勇者ブレット』

そして『ジオラル王国』を目標に再び行動を開始し、

まずは王国の外堀の人間から復讐するわけですが、

その最中、最初にヒールした最強の女剣士の『剣聖クレハ』と対峙するも

すんでのところで懐柔することに成功し、さらに戦力アップ。

そんで復讐を再開するわけですが、

 

ここでとうとう、ジオラル王国のフレア王女の妹君である

第二王女のノルン姫が登場します。

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天才軍師的な王女さまです

そして彼女こそが最大の難敵だと戦慄したところで

漫画版の最新話は終わってます。

 

さて、ここで満を持して登場した第二王女のノルン姫ですが、

見た目こそ上品な可愛らしい淑女に見えるのですが、

その実態は、ケヤル曰く王族の中でも最も狂っていると評価され、

数々のチート能力を持っているケヤルから見ても

戦慄を覚えるほどに警戒しないといけない、作中最大の難敵・・・

 

web版でも、ここまではそのように書かれていて、

漫画版では、そのweb版よりもさらに誇張した感じで描かれています。

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←の台詞はこの漫画版での追加台詞

でも彼女自身はチート能力を持っているわけでもなく、

むしろ戦闘も魔法も才能がなく、戦力外通知が出されている有様ですが、

それを補って余りある超人的な知能、策力を持つ

まさにルルーシュのようなキャラであります。

 

それにフレア王女やジオラル王と比べて

圧倒的なカリスマ性を感じるラスボスにふさわしいキャラになってます。

確かにノルン王女の言動は悪役そのものなんだけど、

個人的には、作中で一番好きなキャラでもあります。

数々のチート能力を持つ主人公ケヤルを相手に

果たして知略だけでどうやって対等に渡り合い、追い詰めていくのか、

そこの部分に非常に興味があります。

ただ、これはあくまで漫画版の話であり・・・

 

・・・そう、web版ではここから話が徐々にかみ合わなくなってきます。

まずこのノルン王女の扱い。

ここまで彼女を持ち上げておいて、ちょっと話が進んだところで

あっけなく、そして理不尽にケヤルの手にかかって

フレア王女と同じように捕えられ、拷問的な事をされた挙句、

全く別の人間にされてしまうのですが、

それがよりにもよってお兄ちゃんLOVEな

『エレン』という名前の萌え妹キャラにさせられ、

キャラの魅力が大幅に激減します。

 

ただフレア王女と違い、記憶を消される直前まで廃人になることなく、

最後までケヤルに対して敵意を示していたところは、

曲がりなりにも流石はノルン王女といった所でしょうか。。

敵ながらにあっぱれです。でもやっぱり納得はいかない。。

 

ちなみにどうやってケヤルの手に堕ちたのかというと・・・

もうアレですよ。

彼女の知略もラッキー展開でほぼ無力化され

頭脳戦の土俵にすら立たせてもらうことなく終わっちゃったんですよ。

彼女の側近の人の方がよっぽど善戦していた感じです。

しかも、『最も狂った王族』って設定だったにも関わらず、

後の展開で実は普通にジオラル王の方が数倍ヤバい人だった・・・

みたいな感じになっており、フレアとノルンも、

元々は良い子だったけどジオラル王や王国の影響で

人格が歪んでしまったというガッカリな追加設定もプラスされつつあり、

キャラがブレまくります。

ノルン王女初登場のときは、漫画版ほどではないにしても

あれだけキャラを持ち上げていたのに・・・

 

あと、このノルン王女以上にガラリとキャラが変わったのは、

冒頭の部分でもちょくちょく名前を挙げた『砲の勇者ブレット』

 

漫画版のところまでの話では、ブレットは

とにかく内面はクレイジーなショタホモおじさんで

洋画のサバイバルホラーものに出てくる

中盤辺りで化け物に殺されるモブっぽい黒人みたいな風貌の、

かませ犬っぽい感じのキャラで、

実際に一話では、魔王の初撃であっけなく殺されていました。

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グロくてごめん

そして二週目に入ってからは、一時の間は全く登場せず

たまに回想シーンでクレイジーホモなところが強調されるだけだったのですが、

話が進みに進んでようやく登場・・・というときには、

砲の勇者ブレットのキャラが一話のときとは、まるで違っていたのです。

 

まず、なんかやたら狡猾で知能がノルン王女並に上がっており、

追い詰められても全く動揺せず、冷静に状況を見極め

活路を導き出す異常なしぶとさをみせてくれます。

しかもベテランの勇者+〇の力で、強さも申し分なし。

 

ケヤルも、そこらへんから急にブレットを持ち上げだし

あいつはこの程度で死ぬような奴ではないとか、

あいつからなんかいろいろと学んだところがあったとか、

俺の命を脅かすやつはブレットだけだとか、

なんか急にやたらと一目置くようになり、警戒しだします。

そしてその後、この二週目ブレットに

チートのケヤルが初の敗北を期することになります。

↑の画像のように、一話であっさり殺されたおっさんとはまるで別人です。

 

「あいよ! 一発ぶちこんでやるぜぇ!」的なかませキャラから

いきなり「フフフ・・・デットエンドシュート・・・」的なボスキャラに変貌し、

読者の自分、完全に置いてけぼり感をくらっています。

 

もちろんここが一番、最初の展開とかみ合わない部分であります。

まずそんなに要注意人物なら、なんで真っ先にマークしなかったのだろう。

これはたられば論ではなく、一週目でブレットから狡猾な部分を学んだり

記憶を覗いたりしているので、ブレットが厄介な奴だというのは

最初から分かっていたはず。

にも関わらず、あまり気にも留めずに剣の勇者と同じように

対応を後回しにしたのは、ケヤルの性格からして明らかに違和感があります。

 

これを事実として考えれば、絶対にフレア王女やノルン王女よりも、

まずはブレットの処理を最優先して、ブレットに接触するまでひたすら

廃人のフリをして、冒頭の強姦画像みたいに一対一の状況になったところで

即死させるなり植物人間にして復讐して殺すなり、

やろうと思えばやりようはいくらでもあったと思うんですが・・・

 

・・・つまり、はっきりいって

当初はノルン王女が宿敵役だったけど

途中で仲間キャラにしたくなったので急きょ宿敵役から退場してもらい、

代わりにまだ、たまたま健在だった砲の勇者ブレットを

急きょ、宿敵役にあてがったというメタな事情があったんじゃないかと、

嫌でも邪推したくなってくるのであります。

まぁもちろん、真相は定かではありませんが・・・

 

ただこの件に関して、漫画版の最新話で

このめちゃくちゃなweb版の展開とは

違う流れにいきそうな兆しが見えてきたので

漫画版にはちょっと期待していたりします。

そしてこれが、今更ながらに感想を始めようと思った一番のきっかけ。。

 

チート主人公のケヤルが「殺されるかもしれない」とまで言わしめた相手、

web版では↓のような感じだったのですが

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web版では強キャラに変貌したブレット

 

対して漫画版ではここでこの台詞が出てきますた。

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溢れ出る悪のカスリマ・・・もといカリスマ

 やっぱり復讐ものであるからには、

ちゃんと王女さまが宿敵であるというセオリーは守らないと

スッキリしないよね!

 

・・・ただ、漫画版ではまだ二週目ブレットが出てきてないので

本当にweb版とは違う展開になるのかは、なんとも言えないところですが、、

 

とにかく今回からはもう割り切って

漫画版だけを読んでいこうと思ったのでした、まる!